硯と砥石

こんにちは、Eimiです。
今日、何気なく夫が言いました。
「中国では硯が有名だが、日本では、石なら砥石だよな」
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本当に何気ない一言だったのですが、なるほど、です。
まあ、考えたこともなかったけれど、言われてみるとそうかな……と。

ちょっと、調べてみました。

硯には大別して唐硯(中国産)と和硯(国産)があるそうで。
唐硯、和硯ともに産地、材質、形式、彫刻の模様などにより様々な種類の硯があるということです。

中国産のもので有名なのは、
端渓硯(たんけいけん)、歙州硯(きゅうしゅうけん)、洮河緑石硯(とうがろくせきけん)、澄泥硯(ちょうでいけん)で中国の良硯の四宝といわれているそうです。

他にも松花江緑石硯紅糸石硯陶硯などが存在し、品質、価格とも様々だが上級品は墨の降り・発墨に優れており、高価に取引される。ということです。

やはり、種類もあって高価なんですね。確かに。

でも国産のものだって負けてないですよ。
弥生時代から、その痕跡があったということなので。
しかも、国の伝統工芸品指定を受けている山口県宇部市の赤間石、宮城県石巻市雄勝石の二つは百年以上の歴史があるそうで。立派なものです。

ただ、調べていくと、なるほど唐硯の歴史やその種類は多く、数々の高級品を作り出した来ているようです。数も歴史もそうそうたるものでした。
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一方、砥石を調べたところ、砥石に対する思い入れが強く日本文化では、確かに重要なもののようです。天然砥石にこだわりを持っています。
少しご紹介すると、
我が国で天然砥石が最初に登場する記録は正倉院文書です。
奈良時代です。
それから1000年以上、日本独特の伝統文化や伝統工芸に無くてはならぬ良く切れる刃物を、陰で支えてきました。
例えば、美しい木造建築物の木材を滑らか仕上げるために、天然砥石で鉋(かんな)を研ぎます。
また、和食。その素材の味を引き出すために、天然砥石で和包丁(わぼうちょう)を研ぎます。
また日本刀。この神秘的な輝き。これもまた天然砥石で研ぎ出します。

これってどういう意味なのかな、
とか、考えていました。

中国は学者を大切にする文化で、日本は現場を大切にする文化?
中国は座って国を動かす人のために、みんなが働き、
日本は武士や農民、先端で仕事をしている人のために支え合う文化?

よくわからないけど、
主人の両親も、畑仕事で鍬や鎌を使うため、それはそれは砥石を大切にしていたということでしたし、やはり良いものを長く使っていたようです。

どちらも優れた文化なんでしょうが、やはりわたしは日本人なので、
働く下々のものにまで光をあてるなんて、大和のくには麗しいなあ、なんて、思ってしまいました。

 この麗しい国、ずっと麗しい心を持ち続けていけたらいいなあ、とも。
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